総論

センスとは

「センスが良い」と言います。センスとはなんでしょうか。ファッション関係でよく使われると思います。ファッションセンスが良いなんていいますね。あとはスポーツ関係で天才肌の人に対して使われると思います。「あの子はセンスがある」とか。

私は「“センスが良い=なんとなくできちゃう。優秀。」だと思っていました。

研修医を指導する立場になって、「この子はセンスが良いな」とか、逆に「センスがないな」と正直感じることがあります。そこでふと思いました、センスってなんだ?と。自分が使っている“センス”という言葉の意味を考え直しました。

「センス」っていうけど、一体なんなんだ。

「センス」って磨けるのか。

「センス」がある人とない人の違いは。

「センス」

「センス」

「センス・・・」

今回は「センス」について考察したのでそれを書きます。センスのない文章かもしれませんが。

“sense”を辞書で引くと“感覚”という意味が出てきます。

センスが良いとは感覚がよい、感度が良いということです。

CVなどの手技を研修医にやってみせます。次は実際にやってもらいます。センスが良い研修医は(次は自分がやらせてもらえるかもしれないと思って)準備をしてきますが、センスが悪い研修医は準備不足です。

別の医師が挫創からの出血をガーゼで圧迫しています。ガーゼがひたひたになってしまいました。センスが良い研修医は(追加でガーゼを使うだろうなと判断して)新しいガーゼを出せるようにしておきます。センスが悪い研修医はガーゼが欲しいと言われてからガーゼをさがします。

他の研修医が叱られています。センスが良い研修医は耳をそばだてて自分が同じことをしないように注意します。センスが悪い研修医は自分が何か言われたわけではないので注意を払いません。

外来通院中の高齢者に利尿薬を処方します。1日1回食後に内服ですが、朝、昼、夕のいつに飲んでもらうでしょうか。センスの良い研修医は朝食後と答えますが、センスの悪い研修医は夕食後と答えます。夜寝ている時間にトイレへ行く回数が増えては大変です。

つまるところセンスとは日頃からいかに感受性を高くしているかということではないでしょうか。感受性が高いから他人が受けた注意も自分事として聞くし、1回教えられたことを覚えてすぐに実践できるのです。感受性が高いから相手の立場に立って(自分事として)ものを考えることができるのです。

おしゃれな人もスポーツが得意な人も、感受性が高い分、学習能力が高いです。1度教わればそれを素直に取り入れ、教わっていなくても見聞きしたものを自分の糧にすることができます。意識しているしていないに関わらず、「あれいいな」とか「こっちの方が良いな」とか、「今度はこうしよう」と思えるのです。

それが、「(教わらなくても)なんとなくできちゃう優秀な人」として周りの目に映るのではないでしょうか。

私が思うにセンスとは文字取りsenseであり、感受性のことです。

才能(性格)もあると思いますが、感受性を高く持って、色々なことを自分事として考えるのが良いと思います。ただし、やりすぎると疲弊するので調節が必要です(それもセンス(笑))。

ABOUT ME
qqbouzu
地方で救急科医として働いています。