壮年期以降の方であれば、ほとんどの人が一度は経験があるのではないでしょうか。好発部位はふくらはぎ（下腿三頭筋）です。ふくらはぎのことを”こむら”というので”こむら返り”とも俗に言われたりします。
医学的には突然生じる有痛性の筋攣縮（きんれんしゅく）です。
原因として過度な運動や脱水、電解質異常、妊娠など様々なものがあります。運動後などわかりやすいシチュエーションであれば、原因の予測はできますが、病院外では原因追究が難しいこともあります。初期対応としては画像のように収縮した筋をストレッチすることです。収縮した筋がストレッチされれば、自動的に拮抗筋（関節を曲げる筋に対して伸ばす筋）が収縮します。その収縮刺激が筋攣縮を抑えると考えられています。
足がつると痛いので大変ですが、一般的には短時間で収まりますし命に関わるものではありません。したがってストレッチをして収まれば救急外来受診は不要でしょう。救急車を呼んで病院に来る頃には収まっていると思います。
全身に生じるとか、繰り返し生じるとか、何らかの基礎疾患を有する方は医師の診察をお勧めします。原因を追究した方が良いと思います。背景に電解質異常や糖尿病、肝疾患、など様々なものがありえますので受診科は内科が良いと思います。ただ、最終的に原因が整形外科疾患だったり、神経内科疾患だったりすることもあります。
薬物療法として芍薬甘草湯という漢方薬がよく使われます。一時的に試してみるのは良いと思いますが、低カリウム血症を生じることがあり副作用のモニタリングが必要です。そもそもの原因追究も重要なので、繰り返す人はやはり一度病院へ行った方がよいでしょう。
まとめます。筋肉がつったら、その筋肉を伸ばすようにストレッチし拮抗筋を収縮させましょう。短時間で収まります。全身に生じるとか、何度も繰り返している場合は医師へ相談することをお勧めします。芍薬甘草湯という漢方薬がよく使われますので試してみてもいいかもしれません。
| 【第2類医薬品】【当日発送】 ツムラ ツムラ漢方 芍薬甘草湯エキス顆粒 10日分 (20包) しゃくやくかんぞうとう 筋肉のけいれん 足がつる価格:1297円 (2024/10/23 16:02時点) 感想(0件) |
