総論

言葉遣いに気をつけよう

医療者の会話が患者さんに聞こえることがあります。今回のお話は「言葉遣いに気をつけよう」です。敬語を使おうとか接遇をきちんとしようという話ではありません。医療者と非医療者の間で誤解を生じるような言葉遣いについてです。

私が一番気になってしまうのは「不潔」です。

医療者にとって不潔とは“未滅菌”という意味です。汚いという意味ではありません。

先日、患者さんの傷を洗浄した後、水を拭き取るのに滅菌ガーゼじゃなく、普通の(未滅菌の)ガーゼを使う場面がありました。

自分「水拭くものください。滅菌ガーゼじゃなくていいんで。」

看護師「じゃあ、こっちの不潔のでいいですか。」

自分「はい、それでいいです。」

患者「(えっ、不潔なもので拭くの?)」

とまぁ、こんな感じで患者さんが不安そうな顔になってしまったことがありました。

私はあわてて、「不潔というか、滅菌じゃないやつね。」と言い添えましたが患者さんが安心したかどうか定かではありません。

患者さんと話をする時は気をつけていても、医療者間で会話する時は気が抜けたり、くだけた会話になったりすることがあります。そういった会話も患者さんには聞こえています。

そこまで配慮できたら素晴らしいですね。

ABOUT ME
qqbouzu
地方で救急科医として働いています。