小説(マンガ化希望)

第19話 鮮紅に染まる爪

相手は自分の爪に相当の自信を持っている。狙うとしたら相手の攻撃をかわした後のカウンターだ。

武井が両手刀をワンツーで放ってくる。左手で放たれた一発目は上体を引いてかわし、右手で放たれた二発目をやまじが左手で外側からいなす。そのままサイドステップし左拳で武井の顔面を狙う。

やまじの左拳の動きを察知した武井は上体をかがめつつ回転し、後方回し蹴りを放つ。やまじは左拳で攻撃しようとしていたため左脇腹へのガードが一瞬遅れた。

「ぐっ。」

「おおかたカウンター狙いだろう。お見通しだ。」

「こいつ、、、手強い。」

頸部に当てたアルギン酸塩はもう全体が赤く染まっている。

「休ませないぜ。ダメージを受け、体勢が崩れたやまじに武井が猛攻を仕掛ける。」

「おらおらおらー。十指無限流奥義・硬爪百裂拳。数多の激しい突きがやまじを襲う。」

かわしきれない。

致命傷となる頭頸部、胸腹部への攻撃はかわしたが、四肢に複数箇所の攻撃を浴びた。

一つ一つの傷は大きくないが、ぽたぽたと血が滴る。

「まずい。はあ、はあ。」

「勝負は決まったな。お前は放っておいてもこのまま失血死だ。」

「ううっ、めまいが。やまじが片膝をつく。」

第19話 鮮紅に染まる爪

相手は自分の爪に相当の自信を持っている。狙うとしたら相手の攻撃をかわした後のカウンターだ。

武井が両手刀をワンツーで放ってくる。左手で放たれた一発目は上体を引いてかわし、右手で放たれた二発目をやまじが左手で外側からいなす。そのままサイドステップし左拳で武井の顔面を狙う。

やまじの左拳の動きを察知した武井は上体をかがめつつ回転し、後方回し蹴りを放つ。やまじは左拳で攻撃しようとしていたため左脇腹へのガードが一瞬遅れた。

「ぐっ。」

「おおかたカウンター狙いだろう。お見通しだ。」

「こいつ、、、手強い。」

頸部に当てたアルギン酸塩はもう全体が赤く染まっている。

「休ませないぜ。ダメージを受け、体勢が崩れたやまじに武井が猛攻を仕掛ける。」

「おらおらおらー。十指無限流奥義・硬爪百裂拳。数多の激しい突きがやまじを襲う。」

かわしきれない。

致命傷となる頭頸部、胸腹部への攻撃はかわしたが、四肢に複数箇所の攻撃を浴びた。

一つ一つの傷は大きくないが、ぽたぽたと血が滴る。

「まずい。はあ、はあ。」

「勝負は決まったな。お前は放っておいてもこのまま失血死だ。」

「ううっ、めまいが。やまじが片膝をつく。」

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qqbouzu
地方で救急科医として働いています。