けが

突き指をした

私は社会人になってスポーツをしなくなってしまったので、突き指はしないですね。最後にしたのはいつだろう。思い出せません。日常生活で俊敏に動くことがなくなったのでけがは減りました。突き指は球技をしている人に多い印象です。救急外来では部活中の子供が突き指をして救急外来に来ることがあります。たまに、ママさんバレーに参加していたママが来ます。

突き指は文字通り指の長軸方向に強い力が加わって指を痛めるものです。どんな損傷が考えられ、どのように対応したらよいでしょうか。

けがをした時はその部位の解剖を考えます。解剖といっても細かいことまでは考えなくて良いです。ご自身の指を見てみてください。指は何で構成されているでしょうか。

皮膚(爪)、お肉(軟部組織)、骨、腱、血管や神経といったところでしょうか。あとは指には関節がありますね。突き指で皮膚やお肉が切れたりすることはないでしょう。また長軸方向に力が加わって血管や神経が切れることもないでしょう。したがって考えられるのは以下のけがです。

”爪損傷”、”骨折”、”腱損傷”、”脱臼”。こんなところになります。

医師は身体診察をする際に視診から入ります。爪が剥がれていないか、腫脹や変形はないか、指はきちんと動かせるか。そういったところをチェックします。よく見て、触って指を調べた後、レントゲンで中身(つまり骨)をチェックします。よほどの軽症であればそのままですが、腫脹や圧痛(押したときの痛み)があれば指を固定してあげます。

爪損傷:爪が浮いていればテープで固定します。爪の下に血がたまって痛みが出ることもありその場合は排出してあげます。剥がれてしまっていれば麻酔をして爪を縫い付けます。

骨折:レントゲンで確認できれば固定は必須です。

腱損傷:指が曲がらない、伸ばせないときに疑います。固定は必須です。

脱臼:関節のところで変形しているので見てすぐに分かります。整復して固定します。

病院を受診した時の対応は上記のようになります。病院へいって診察を受けたりレントゲン検査をしないとわからないこともありますが、爪がなんともなく、腫脹や変形がなく、痛いながらも指を曲げ伸ばしできるのなら救急外来受診は不要です。アイスパックなどで冷やしながらいったん、様子を見てもらうのが良いでしょう。

その後痛みが良くならないとか、動かしにくいとか、腫れてくるようことがあれば整形外科を日中受診してください。

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qqbouzu
地方で救急科医として働いています。