林野庁のサイトによると蜂刺されによる死亡は年間10-20人程度のようです。死亡原因はアナフィラキシーです。アナフィラキシーとは激しいアレルギー反応により命の危機に直面することです。ハチ毒に関わらず、食品や医薬品でもなんでも起こりえます。1度ハチに刺されると体の免疫がそれを覚えていて、2回目以降の方が症状が強烈な場合があります。
まずは、危険から逃げましょう。ハチの巣が近くにあるかもしれません。ハチから逃れて安全な場所まで逃げてください。
ハチに刺された人が全員アナフィラキシーに陥るわけではありません。刺されたところが痛くなって腫れただけでおしまいということもあります。ハチの種類はスズメバチとアシナガバチが有名ですが、どの種であれアナフィラキシーは生じえます。
アナフィラキシーは命に関わるため救急車を呼んでください。では、アナフィラキシーに陥っているとどうしたらわかるでしょうか。これについてはアナフィラキシーガイドラインがあります(下図(社団法人日本アレルギー学会 2022年アナフィラキシーガイドラインより抜粋))。
簡単に言えば、局所にとどまらない皮膚症状に加えて呼吸や循環(血圧)、消化管の問題がでてきたらもうアナフィラキシーです。ハチに刺されて全身が赤くなって具合が悪いようだったらもう救急車を呼んでしまって良いと思います。
特効薬はアドレナリンの筋肉注射です。アドレナリンは使い方を間違うと死亡事故につながる劇薬です。一部には自己注射用に処方されている方もいます。エピペンという携帯型の注射器です。持っている人は、迷わず使ってください。
アナフィラキシーかもしれないと思ったら救急車を呼んで安全なところで待ちましょう。ハチの針が残っていたら除去してください。
刺されたところが赤くなっただけで他に全く症状がないという人は緊急受診の必要はありません。刺されたところだけの問題なら虫刺され用のステロイド軟膏などを塗っておしまいです。痛みや腫れが気になれば営業時間内に皮膚科へ行ってください。
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